「なんか太りやすくなったかも…?」
その違和感、実はちゃんと理由があります。
- 最近、お腹まわりが気になってきた。
- 上半身はそんなでもないのに、下半身がやばい気がする。
- 食べる量は変わっていないのに、なぜか体重が増えている。
――そんな今までの自分とは違う感じがしているなら、それは「更年期太り」のサインかもしれません。
特に女性の40歳以降は、ホルモンバランスの変化によって脂肪がつきやすくなり、筋肉も減りやすくなります。さらに、自律神経が乱れてストレスや睡眠の質まで影響を受け、食欲がコントロールしづらくなるという、ちょっとやっかいな状態に…。
でも、大丈夫!
「更年期=太る運命」とあきらめるのはまだ早いです。
身体が変化する理由を正しく理解して、必要なことを少しずつ習慣にするだけで、
・なぜか太る
・頑張ってるのに痩せない
といった悩みは、ちゃんと解決できます。
これから「今度こそダイエットを成功させる10の方法シリーズ」でご紹介するのは、更年期に悩む方だけではなく、女性全般に合わせて“最適化”された体質改善の方法です。無理な運動も、極端な食事制限も必要ありません。
「更年期だから仕方ない」「体質だから無理かも」と諦めるのはもう終わり。
むしろ、自分の身体と向き合うベストタイミング。
ホルモンや代謝の変化とうまく付き合いながら、健康的で軽やかな自分を取り戻す方法を、ひとつずつ丁寧にお伝えします。
更年期太りの原因を理解する
更年期太りに勝つために、まず「敵の正体」を知る
「なぜか太る」「努力してるのに痩せない」――その原因をあいまいなままにしていませんか?
更年期太りを本気で乗り越えるには、まずは、「何が身体に起きているのか?」を正しく知ることが欠かせません。知識なしに闇雲に頑張っても、残念ながら成果はついてきません。更年期に起こる身体の変化は、単なる「年齢のせい」ではなく、はっきりとした生理的なメカニズムによるものなのです。
疑心暗鬼を生ず――
敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。まずは敵の正体と自分自身について、「言葉」で理解していきましょう。
女性ホルモンの激減がもたらす、予想外の変化
40代半ばを過ぎると、卵巣の機能はゆるやかに低下し始めます。その結果、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が急激に減少します。
これらのホルモンは、ただ「生理や妊娠」に関わるだけではありません。実は、脂肪の代謝や食欲のコントロール、自律神経の安定にも深く関与しています。
そのため、ホルモンの減少は、想像している以上に身体と心への影響が多岐に渡ります。
- 脂肪がつきやすくなる(特に内臓脂肪)
→ エストロゲンは脂肪の代謝に関わっているため、減ると“太りやすい体質”に。 - 筋肉量が減りやすくなる
→ 筋肉維持に必要なホルモンも連動して減るため、基礎代謝がダウン。 - 自律神経が乱れやすくなる
→ ほてり・のぼせ・動悸・めまい・不安感など、いわゆる更年期症状が出やすくなる。 - ストレス耐性が下がる
→ コルチゾール(ストレスホルモン)が増えやすく、気持ちが不安定に。 - 睡眠の質が低下する
→ 寝つきが悪くなる・中途覚醒・熟睡感がないなど、睡眠障害が起こりやすい。 - 食欲が乱れやすくなる
→ エストロゲンは食欲の抑制にも関与。減ることで“甘いもの欲”やドカ食いが出やすくなる。 - 骨密度が低下しやすくなる(骨粗しょう症リスク)
→ エストロゲンは骨の新陳代謝にも深く関与している。 - 肌や髪が乾燥しやすくなる/ハリがなくなる
→ 保湿・弾力に関わるコラーゲン生成が低下しやすくなる。 - 膣まわりの不調(乾燥・違和感など)
→ エストロゲン低下によって粘膜の潤いが減少。 - 気分の波・うつっぽさ
→ セロトニン(幸せホルモン)との関係が深く、気分が落ち込みやすくなる。
…など、リストアップした以外にもまだまだたくさんの影響があります。
内臓脂肪が急増するワケ
なかでも特に重要なのが、エストロゲンの減少です。このエストロゲン、実は脂肪のつき方をコントロールする働きもあるんです。
どんな風に変化するかというと、若い頃は、エストロゲンがしっかり分泌されているので、脂肪はお尻や太腿などに、皮下脂肪としてつきやすくなります。更年期を迎え、エストロゲンが減るとその調整が効かなくなり、一気に内臓脂肪型に移行します。これは単なる「見た目の問題」ではなく、生活習慣病リスクを高める危険信号でもあります。「エストロゲンめ、余計なことをするな!」と文句を言ってもどうにもなりません。
足は細いのにお腹周りはヤバい、健康診断でコレステロール値の注意を受けた、なんて方もいるかもしれません。ただ、幸いなことに、皮下脂肪よりも内臓脂肪の方が「比較的」落としやすいのです。筋トレ&有酸素運動に取り組めば、結果は出しやすいとも言えます。「比較的」ですよ、比較的…(笑)簡単、とは言ってないです。
筋肉は年齢によって落ちるスピードが変わる
さらに厄介なのが、筋肉量の減少です。
30代以降、筋肉は年間約1%ずつ減っていきますが、更年期に入ると筋肉の減少スピードが年間1.5〜2%に加速します。筋トレなどの対策をしなければ、60歳になる頃には最大で30%、80歳で50%(=半分になる)の筋力が失われると言われています。
でもね、ぶっちゃけ%で言われても想像がつかないと思いますので(笑)身体のパーツで例えてみましょう。
脚(太腿から下)が表現しやすいので、例えると「筋肉が50%減る=脚が1本丸ごと消える」ようなものです。両脚でやってきたことを片脚でやるわけですから、ご老人の動きがスローになったり、転びやすくなったりするのもわかりますよね。
じゃあ30%減ると、どのくらいか?
それは両脚の「膝から下」がなくなることと同じです。つまり、身体の支え・代謝の土台がガクッと崩れてるということ。見た目にはそれほど変わっていなくても、相当な筋肉量が減ってしまいます。そりゃ、痩せにくくもなるし、疲れやすくもなりますよね…。
筋肉は、身体のエンジン=基礎代謝の大部分を担う存在。これが減れば、当然エネルギー消費量も落ちます。つまり、「食べる量は変わっていないのに太る」のは、筋肉の減少という身体の仕組み的な理由によるものなのです。ですから、筋トレは絶対にマストなのです。歯磨きをするのと同じくらい、やらなければならないことなのです。
見落とされがちな「自律神経の乱れ」
ホルモンバランスが乱れると、自律神経も不安定になります。
これにより、ストレスへの耐性が下がり、「コルチゾール」というストレスホルモンが過剰に分泌されます。
その結果どうなるか?
コルチゾールの影響で食欲が増しやすくなり、甘いものや脂っこいものを欲する状態に。つまり、「太りやすくなった上に、食べたくなる」という最悪のループにハマってしまうのです。さらにストレスは筋肉を硬くしますので、肩こりがひどくなったり、柔軟性が低下するなどの問題も発生します。
筋トレの他にもホットヨガやホームストレッチなどで柔軟性を維持したり、有酸素運動でストレスを発散しておくというのは、とても大切なことなのです。
まとめ:原因や理由を知るのが最初の一歩
身体の変化には、ちゃんと理由がある。
それがわかれば、「頑張ってるのに痩せない…」というあのモヤモヤにも、ちゃんと出口が見えてきます。
ここまで読んでくれたあなたは、もう“根性だけで痩せようとしない”側に立ちました。
自分の身体に何が起きているのかを理解したあなたが次にやるべきことは――
身体のしくみに合った習慣を身につけることです。
そして次に注目したいのが、「朝食」と「たんぱく質」。あなたは、パンとコーヒーだけで朝食を済ませていませんか?それ、実は“痩せないルーティン”の始まりです。
次章では、
- なぜ朝食が重要なのか?
- たんぱく質が痩せ体質に直結するのか?
を解説していきます。
「ダイエットは朝食から始まる」
そんな視点で、あなたの朝ごはんを見直すきっかけにしてみてください。

